内窓設置で冬でも自然な暖かさ感じる理想の部屋に さいたま市
内窓設置で冬でも自然な暖かさ感じる理想の部屋に
理想はLDKを仕切らない生活。自然の暖かさを感じる部屋を目指したら、体に負担のない、快適な家になりました。
動画で見つけた窓の断熱
もともとマンション住まいだったY様は、ご両親から引き継いだ戸建てで生活するようになると、寒さを痛感し、色々な暖房器具を試されるようになったそうです。
最もお気に入りだったのはオイルヒーターでした。体に優しい暖かさが好きでしたが、電気代がかかってしまうのが難点でした。
「オイルヒーターを使っているような居心地のよい家にしたい。理想としては、台所と居間の間にあるドアを、閉めずにすむ程度の暖かさを感じる空間にしたい。」という思いで、Y様は様々な暖房を調べ始めたとお話くださいました。
そんな時、Y様が偶然見ていた動画に、暖房や内装についての動画が出てきたことで興味が湧き、視聴したところ「これだ!」と直感し、内窓の設置を決められたそうです。
Y様は内窓工事の施工事例を参考にしようとインターネットで探してみたものの、実際に設置した方の意見や感想を知る機会は得られず、断熱化することで、寒さや暑さがどれくらい変わるのか分からないままでした。
その後も、ご自身で色々調べた結果、理想の生活ができるかは分からないけれど、少しでも冬の寒さが和らぐのならやってみようとご自宅の断熱化を決心されました。
工事が終わったのは9月末、最初に取材に伺ったのは、寒さがやってくる前でした。しかし、以前より寒さの感じ方が違うと思ったそうです。
「これから本格的な寒さが訪れるときが楽しみです。」と断熱の効果を楽しみされているのが印象的でした。
工事前写真
計測して知った日差しのパワー
工事後写真
本格的に寒くなってきて、室温の変化に気付いたのは、ご友人が泊まりに来られた時でした。
普段ベッドの生活をされるご友人に、Y様のベッドを譲り、ご自身が2階の客間で寝ることに。すると、2階がとても暖かいことに初めて気付いたそうです。
Y様は、生活のほとんどを1階で過ごし、2階は客間や物置にしており、2階で過ごしたのはご両親がご健在の時以来でした。
あまりの暖かさに、Y様は室温を測ってみると2階の南側の和室は、朝は約 10℃、日中には20℃近くになるため、寝るときに暖房をほとんどつけずに就寝されたそうです。
Y様のお住まいの地域は冬になると明け方はマイナス5℃になることも。日差しのあまり入らない、1階の北側の部屋と廊下は他の部屋より室温が低く、生活の中心である居間の室内温度は10℃程度。日差しが入る部屋では、震えるような寒さは解消されました。
家の暖かい空気は、約6割が窓やドアの開口部から流出すると言われています。
内窓を設置すると、既存の窓と内窓の間に空気の層ができます。空気層ができると冷たい空気の流入を止め、暖かい空気の流出を防ぎ、断熱効果を向上させます。
Y様宅の既存窓は単板ガラス仕様でした。冷たい外気をガラス1枚で防いでいる状態です。そこで、内窓は断熱効果が高いとされているペアガラスを採用しました。窓ガラスにも空気の層ができ、より一層の断熱効果が期待できます。
↑ペアガラスはガラスとガラスの間に空間がある。
内窓を設置したY様宅は、屋内の熱の流出が止まり、底冷えする1階でも、南側の居間は、震えるような寒さが解消されました。
2階は1階よりも日差しが入り易く、さらに暖かさが増したようです。一方、日中、日差しが入らず、室内の空気が、十分に温められない北側の部屋は、一日を通して低温のままでした。
実際に温度を測った事で、各部屋の温度差に気が付いたY様は、夏と冬で寝室を変え、自然の力を感じながら暮らしを楽しみたいとおっしゃっていました。
未来のための断熱工事
工事の検討しているさなか、偶然、新聞に断熱のリフォームで補助金が受け取れることが書かれていました。
「最初見たのは、国土交通省、別の日には、環境省と書いてあって、なんで国が色んな所でリフォームの補助金をしてるの?」と疑問に思ったそうです。
断熱化し、低炭素住宅にすることを国が推進し、それを各省庁から別々のアプローチで補助金を出していることを知ったY様。
「二酸化炭素を減らすためにも必要なことだろう。」と断熱化することへの価値も感じたようです。
工事をするなら、より断熱効果が得られるように家の開口部すべてに内窓を設置したかったそうですが、工事金額が高額になる為、躊躇していたそうです。そんなY様の後押しになったのが、国の補助金でした。Y様は補助金額がいくら位になるか解らなかったそうですが、今がタイミングだと考えリフォームする事を決めました。
最初希望した補助金は、すべての窓・ドアの断熱が対象という事だったので、すべての窓とドアを断熱化すると決めたY様。その後、申請する補助金を1か所から申請できる補助金に切替ましたが、1ヵ所断熱するより丸ごと断熱化した方が効率が良いと知ったので、工事範囲は変えず申請をし直しました。
最初の補助金への申請、他の申請への切り替えの手続きなど、通常の工事と比べれば、書類のやり取りは多く、申請が通らないと工事が出来なかったりと、着工まで時間がかかってしまいましたが、早めにお声がけいただいていたため、冬になる前に工事が終わり、補助金も予算が終わる前に申請でき、無事に受け取る事が出来ました。
いつの間にか生まれた変化
取材担当者からの「断熱の効果は実感しますか?」との質問に対し、
「住んでいると、この室温が当たり前になってしまって、なかなか実感する事がないんですが、ふとしたときに、以前はもっと寒かったな。とか、掃除をしたときに埃が減ったな、とか、ちょっとした変化を感じます。
工事前の温度を測ってないので、実際に何℃くらいの断熱になった、という数値は分かりませんが、暖房によるエネルギー消費量が2~3割は減りエコになったのではないかと思っています。あと、掃除機を掛けた時の埃の量が少なくなった事は予想外に嬉しかったです。快適な生活が送れるようになったので、工事をして良かったなと思っています。」
と、お答えになったY様。気密性が上がり、空気中に舞い上がる埃も減り、外から入る砂埃も減り、掃除機をかける度に、室内の埃の量が減ったようです。自宅のリフォームでエコな住まいに生まれ変わり、以前とほんの少し変化した生活を楽しんでいらっしゃるのが印象的でした。
リフォームデータ
- 住まい:木造2階建て
- ご家族:大人1名
- 工期 :7日間
- 工事内容:断熱改修工事
主な工事と仕様
- 内窓設置 LIXILインプラス(ベアガラス仕様)
- 大(2.8㎡以上)×4か所
- 中(1.6㎡以上2.8㎡以下)×5か所
- 小(0.2㎡以上1.6㎡以下)×7か所
- 玄関ドア LIXILリシェント(M78型・断熱仕様)
この工事の施工事例はこちら
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- 2023年03月6日 更新
- 訪問レポート(埼玉), 訪問レポート