ご存知ですか?ヒートショック
- 公開日:2023年9月14日
- 最終更新日:2023年9月14日
ヒートショックから家族を守るには??
ヒートショックは起きやすいの??
家庭内の事故の「4人に3人」は65才以上です。
高齢になっていくにしたがって、今まで問題なく生活できていた住宅内に潜む原因で事故を起こすと考えられます。
その原因がヒートショックなのです!
ヒートショックとは急激な温度の変化によって血圧が急激に上昇・下降したり、脈拍が早くなったりする状態です。
これが脳卒中や心筋梗塞などの原因となるのです。
日本では入浴中の事故で亡くなる方が年間で14,000人以上いると言われています。
これは交通事故で無くなる方の約2倍となっています。
その中でも、入浴中の事故は冬場に多くなっています。
冬場の寒いバスルームにはそれだけ危険が潜んでおり、ヒートショックによる事故を防ぐための工夫が必要なのです。
ヒートショックの対策と予防
まずはヒートショックが一番多く発生する浴室対策です。お部屋との温度差を少なくすることがポイントです
すぐできる事
- 浴槽にお湯をためるとき、シャワーを使って給湯する
- 浴槽のフタを開けて置き、浴室の温度を上昇させる
- 一番風呂は浴室が温まっていないので、高齢者や高血圧の方は注意する
- 「かけ湯」や「半身浴」を組み合わせる
- お湯の温度はややぬるめの38~40℃くらいにする
リフォームでできる事
①浴室暖房機
現在お使いのお風呂そのままで浴室暖房機を設置できます。暖房機能だけのものもありますが、乾燥機能付きや換気機能付きの物もあります。
②最新のバスルーム
- 熱中症
- 寒い家に住んでいる人は、熱いお風呂に入る傾向があり、熱い風呂に長く入っていると体温が上昇するので、熱中症状態になる危険があります。
- ヒートショック同様ぬるめのお湯に入る方が良いでしょう。
- 転倒
- 浴室は滑りやすいうえ、立ったり、座ったりの動作、浴槽への出入りを伴うため、店頭による事故が起こりがちです。
- 段差をなくしたり、滑りにくい床にしたり、手すりを設置したりする工夫が事故防止になります。
- 溺水
- 浮力で体が浮き上がったり足を滑らせたりすると、浴室内で転倒し溺水してしまう事があります。
- お湯の中でも体をしっかり支えられる様、底には滑り止めを、内側には握りやすいグリップ等を設置すると安心です。
お風呂の次にヒートショックが多く発生するのはトイレです。
お風呂同様、お部屋との温度差を少なくすることがポイント!!
すぐにできる事
- トイレはかなり冷え込むので、小型のヒーター等を置いて暖かくする
- 窓にカーテンを取り付けるだけでも断熱効果は1.5倍アップします。
- 排便の際、いきみすぎると心臓への負担が大きくなるので気を付ける
リフォームでできる事
①浴室暖房付トイレ
- 温風で足元を暖めます。
②内窓
- 断熱効果を上げて、窓から熱が逃げないようにします。
- 転倒
- 狭い空間での、立ったり、座ったりの動作を伴うため、店頭による事故が起こりがちです。段差をなくしたり、手すりを設置したりする工夫が事故防止にもなります。
- 介助がしやすいように、外開きのドアや引き戸などにすることもおすすめします。
- 和式トイレ
- 人間はしゃがむと下半身への血流が悪くなってしまいます。その状態でいきむと頭部の血圧が一気に上がる事になります。こうなると、脳の血管が破れて脳卒中の危険性があります。
- 洋式便器への交換や簡易洋式トイレ設置等をお勧めします。
その他
お風呂やトイレ以外にも、廊下やキッチン、洗面所等、冷え込む場所はほかにもあります。
すぐにできる事
- 小型のヒーターを置いて暖かくする
- 窓にカーテンを取り付けるだけでも断熱効果は1.5倍アップします。
リフォームでできる事
- 内窓
- 断熱効果を上げて、窓から熱が逃げないようにします。
- 床暖房
- 電気式なら小さなスペースでも設置できます。
住宅断熱が効果的
住居内の温度環境を適切に保つことでヒートショックを防ぐことができると考えられています。
専門家の間では温度差をなくす重要性が指摘されており、高齢者のいる住宅の安全対策として、断熱改修を推進する必要があると言えます。
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