トイレの壁紙 選び方と事例4選
- 公開日:2022年10月25日
- 最終更新日:2022年10月25日
トイレの壁紙ってどうやって選べばいいの?
トイレの交換をするときに、壁紙はどうしようか悩みますね。たくさんの色や素材があってどうやって選べばいいのか迷ってしまいます。ネットで探した時、「おしゃれだけど、我が家の雰囲気とは合わないものばかり」と思った方は多いのではないでしょうか?
日々の使い勝手を重視しつつ、お気に入りのトイレにしたい。と考えている方に読んでほしい記事です。
1-1.トイレに最適な壁紙
1-2.トイレにはビニールクロス
2.トイレで使える機能性の高い建材
2-1.きれいがずっと長持ちする壁に
2-2.カビが心配という方は
3.壁紙の組み合わ方
3-1.床と合わせやすい白
3-2. トイレの後ろだけ色を変える
3-3.半分だけ違う色を取り入れてみる
3-4.床の柄に合わて壁紙を選ぶ
4.まとめ
トイレの壁紙の特徴
「壁紙」といってもたくさんの種類があり、どうやって選べばいいのか迷います。ここではトイレに向いている壁紙について解説します。
トイレに最適な壁紙
トイレに適した壁紙は、キッチンや洗面所と同じ壁紙だと思ってください。トイレは、尿はね、水はね、掃除の際の水拭きなど、実は水に接することが多い場所です。
そのため、トイレの壁紙には水に強い素材を選ぶことで、お掃除が楽になり、きれいが持続しやすくなります。
水回りでは『ビニールクロス』と呼ばれる壁紙が使われます。ビニールシートに紙などを裏打ちしたもので、表面から見ると、少し艶のあるシートで覆われた壁紙です。
表面に凹凸を付けた加工もできる為、石目調や布調など豊富な種類があります。
ビニールクロスは安価で耐久性も高く、施工性が高く、リフォームする場合、このビニールクロスが選ばれています。
デメリットとしては、印刷したものの上にビニールの層があるため、石目調、布調といった雰囲気は出ますが、実際の石、布とは質感が違う為、触った時の感触まで求める方には満足いくものではありません。
ただ、石や布の素材の方が触った時の質感は良いのですが、後々のお手入れの事を考えると、避けた方がよいでしょう。
トイレにはビニールクロス
トイレに最も適しているのは水回り向けの壁紙です。先にご紹介したビニールクロスは様々な機能が付与されていることが多く、その中でも、水回り向けのものは
・防水・防汚・消臭・抗菌
といったトイレでの使用を考慮した機能が付与されている為、せっかくなら、ただの壁紙ではなく、機能性の高い壁紙にしたい。という方にお勧めです。
特に、消臭の機能は外せません。トイレの臭いは排水管から上ってくると思われがちですが、便器は構造上臭いが上がらない様にできています。トイレが臭う原因は壁紙に染みこんだ臭いも原因の一つです。
壁に付着した汚れから臭いが発生してしまったり、芳香剤と臭いが混ざって異臭になることもあります。
消臭効果のある壁紙を使うことで、芳香剤も不要になり、家族が気持ちよくトイレを使えるようになります。
カタログから壁紙を選ぶ場合、各メーカーで壁紙に付与した機能を説明しているページがあります。
そのページに紹介されている機能が、壁紙の各ページにロゴや文字で表示されています。希望の機能を網羅している壁紙を選ぶのが良いでしょう。
トイレで使える機能性の高い建材
壁には壁紙以外にも施工できる建材があるのをご存知ですか?機能性の高い建材を取り入れると、トイレがさらに機能性の高い空間になります。
きれいがずっと長持ちする壁に
システムキッチンなどで、タイルの変わりに施工されている、つるつるの壁材をご存知ですか?メラミン不燃化粧板という建材で、別名キッチンパネルと呼ばれています。
キッチンで使う目的で作られている為、水、汚れが、壁内に染み込むことはなく、表面にとどまり、布巾やスポンジでふき取るだけできれいになります。また、大変丈夫な素材で、洗剤を使ってこすっても変質する事がありません。
このキッチンパネルを手洗い器周りや尿はねする腰高に施工すると、お掃除は、さっと拭くだけで終わります。汚れが付きにくく、丈夫、お掃除がしやすく、色・柄が豊富にあるため、企業や病院、ホテル等の内装材としても使用されており、そのお手入れの楽さと清潔感は折り紙付きです。
せっかくきれいなトイレにするなら、きれいな状態を長持ちさせたいという方にはおすすめです。
カビが心配という方は
トイレの壁紙にエコカラットを使用するとカビの抑制につながります。エコカラットは調湿建材と呼ばれる建材で、調湿・消臭・有害物質の低減・水拭き可能といった、様々な機能を付与したLIXIL製のタイルです。
従来の調湿建材タイルと比較し、水拭きでさっと拭くことができるタイルなので、お手入れも簡単です。
高い調湿機能で、空気中の湿気をタイルが吸湿し、お部屋が乾燥すると放湿する為、カビや結露が発生しにくくなります。
吸湿、放湿の仕組みは珪藻土と同じですが、エコカラットは珪藻土の5~6倍の調湿性があると言われており、トイレにカビが発生したことがある方にはおすすめの建材です。
壁紙の組み合わせ方
壁紙はどんな風に組み合わせればいいのか、施工事例をもとに解説します。トイレは組み合わせトイレという、手洗い器付きのトイレで、ごく一般的なものです。自分の家にどのトイレがあったらいいかな?と想像しながら組み合わせるタイプを選んでみてください。
床と合わせやすい白
壁はすべて白で統一することで、床や手すりの木目と優しい色合いになります。
壁の色を「白」と決めてしまえば、壁の一部をキッチンパネルにすることで、見た目は変わらず、トイレ空間の機能性は上がります。
また、手洗い器や紙巻き器、収納等、アクセサリーと呼ばれるトイレ周りの商品を追加する予定の場合、白い壁紙なら合わせやすいのもうれしい点です。
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トイレの後ろだけ色を変える
トイレ本体が白の場合、トイレ後ろに濃い色を配色すると、トイレが浮きあがってみえます。思い切ってどこか色を変えてみたい。という方は、1面だけ色を取り入れてみると良いでしょう。トイレの後ろ以外は、白い壁紙なので、アクセサリー類を合わせやすいです。
単色だけじゃなく、柄物にする、エコカラットにする等、1か所だけでも悩みながら選ぶと完成したときに愛着がわきます。
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半分だけ違う色を取り入れてみる
尿はねは腰高くらいまでに発生します。腰高に汚れが目立ちにくい色やお手入れしやすい素材を施工することで、空間が引き締める効果と、お手入れが楽になる効果のW効果が得られます。
色が壁の下側についている為、視線が下に引っ張られる効果があります。そのため、床とのバランスを考慮する必要があります。柄の壁紙を選択する場合は、床の柄との組み合わせによっては、派手になりすぎたり、色の組み合わせが悪くなってしまう場合があることを覚えておいてください。
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床の柄に合わせて壁紙を選ぶ
床に個性を出したい場合、壁紙は無地を選ぶのがお勧めです。
内装を選んでいるとき、床の素材に一目惚れした!という場合もあります。そんな時は、壁を無地にし、お気に入りの床を目立たせるとまとまりやすいです。その際、色は白でもいいのですが、床色に合わせた壁紙の色を選ぶと、個性が引き立ちます。
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まとめ
今回のブログで
- トイレにはビニールクロスが良い
- トイレ向けの機能が付いた壁紙がある
- 壁紙以外にも、機能性の高い建材を取り入れることができる。
- 壁紙の組み合わせの例
をご説明しました。トイレの壁紙は、機能性を重視しつつ選ぶことで、ご自身の趣味、個性が現れた、組み合わせを選びやすくなります。
汚れや臭いへのストレスも減り、お手入れの手間も減り、くつろぎの時間が増えます。壁紙選びに迷ったら、機能で絞り込みをしてから、組み合わせを考えてみてはいかがでしょうか?