給湯器が故障した?修理を依頼する前に確認すべきポイント
- 公開日:2020年3月19日
- 最終更新日:2023年9月7日
「給湯器が壊れてしまった!」ちょっと待って!!
給湯器が壊れるとお湯が使えず慌ててしまい、すぐに修理を依頼しがちです。
しかし、給湯器からお湯が出なくなっても、故障ではない場合もいくつかあります。
この記事では給湯器が故障したと思ったときに確認するべきポイントや対処法、修理を依頼する場合の連絡先について解説します。
1-1 給湯器の寿命
1-2 よくある症状と対処法
2. 症状別の対処法
2-1 お湯が出ない(蛇口の故障)
2-2 お湯が出ない(ぬるい、冷たい)
2-3 温度が一定でない
2-4 リモコンに数字や文字が表示される
3. 修理の依頼
3-1 保証期間の確認
3-2 修理依頼の前の確認ポイント
3-3 メーカーの修理依頼先一覧
4.おわりに
1. 給湯器が故障した時のチェックポイント
給湯器が故障すると、お湯が使えなくなってしまうため、少しでも早く対処したいものですよね。
そこでここでは給湯器が故障した時にどんな点をチェックするべきなのか、簡単にポイントをお伝えします。
1-1 給湯器の寿命(8~10年)
給湯器の寿命は10年前後です。
給湯器の故障した場合、給湯器の使用年数を確認してください。
給湯器はその使い方や設置場所にもよりますが、おおよそ8〜10年程度で状態が悪くなり、トラブルが発生しやすくなります。
そのため、8年以上経過していて故障した場合、修理をしてもまた故障が再発する可能性も高く、修理はあまりおすすめできません。また10年を越えると、修理に使う部品がなくなってしまう場合があります。
給湯器の寿命が故障の原因だと考えられる場合は、給湯器を新しいものに交換することを考えましょう。
1-2 よくある症状と対処法
給湯器のトラブルで頻繁に起きるものとしては以下のものがあります。
・酸っぱい臭い、異臭がする
・「ボン」という小さい爆発音や異音がする
・お風呂も、キッチンもお湯が出ない
・すべての水栓で熱いお湯が出ない、お湯がぬるい
・お湯をの温度が安定しない。冷たくなったり熱くなったりする
・追い焚きしても設定温度にならない
・給湯器から水漏れしている
これらの症状が確認される場合は、給湯器の故障が原因だと考えられます。
これらの状況を無視して使用していると、状況によっては一酸化炭素中毒など、重大なトラブルを引き起こす可能性があります。そのような重大なトラブルに発展する前に対処することが大切だと言えるでしょう。
特に煙や異臭がする場合は窓を開けて換気するようにしてください。
2. 症状別の対処法
ガス給湯器のトラブルはその症状ごとに対処法が変わります。
ここでは給湯器に現れた症状別にどんな対処法があるか、詳しく紹介します。
2-1 お湯が出ない(蛇口の故障)
「給湯器を利用してお湯を出そうとしても出ない」
そのような状態の場合には、以下の可能性が考えられます。
- 蛇口の故障
- 給湯器の故障
お湯が出ない場合、給湯器の故障が疑われがちですが、そればかりではありません。実は蛇口が壊れていたというケースもあります。
お湯が出なくなったら、まず他にお湯が出る蛇口でお湯が出るかどうか確認しましょう。
他の蛇口からお湯が出れば、給湯器の故障ではなく、蛇口が故障している可能性が考えられます。
またお湯に限らず蛇口から水が出ない場合は、水道周りのトラブルが原因だと考えられます。
その場合は水のトラブルに対応している業者に対処してもらいましょう。
2-2 お湯が出ない(ぬるい、冷たい)
水はきちんと出るが、ぬるい、温まっていないという場合には、給湯器の状態を確認しましょう。
具体的には以下の点を確認してください。
- ガスの元栓が開いているかどうか
- ガスメーターがきちんと動いているか
- プロパンガスが切れていないか
ガスの元栓が開いていて、ガスメーターが動いていないのであれば、ガスメーターが遮断されている可能性があります。この場合はガスメーターの復帰作業を行うことで、状態が改善します。
またプロパンガスの場合、まれではありますがプロパンガスがなくなってしまうことがあります。そのような場合はガス会社に連絡して、ガスを入れてもらいましょう。
これらの全てが問題ないにも関わらずお湯が出ない場合は給湯器の故障が考えられます。
給湯器の購入先、またはメーカーに連絡して、適切な対応をしてもらいましょう。
2-3 温度が一定でない
給湯器の設定温度は変えていないのに、温度が熱すぎる、ぬるすぎる場合もあります。
そのような状態の場合には、以下のような原因が考えられます。
- 水道の水圧が不安定な場合
- 給湯器が古い場合
水道の水圧が不安定な場合でよくある原因は複数箇所で水を使っている場合です。家の中で同時に水を使うと、水圧が不安定になり、その結果温度が熱くなりすぎてしまう場合があります。
また給湯器が古い場合は、給湯器の配管内に残った水が原因でお湯の温度が不安定になることがあります。これは古い給湯器特有の症状のため、最新の給湯器に取り替えることで状態が改善することが多いです。
上記の点が問題ないようであれば、給湯器の不具合や寿命がその原因だと考えられます。そのような場合は給湯器の購入先かメーカーに連絡を入れた方がよいでしょう。
2-4 リモコンに数字や文字が表示される
リモコンがついている給湯器の場合、給湯器に数字や文字が表示されることがあります。これは給湯器のエラーコードで給湯器にどんなトラブルが起きているのか、そのコードで判断することが可能です。
ただし、これらはメーカーごとにコードの番号が異なるため、取扱説明書や公式ホームページなどで確認する必要があるでしょう。
その場合はそれぞれのエラーコードの内容を確認し、取扱説明書に記載されている方法で対処してください。
↓各社のロゴからエラーコード一覧表へ移動できます↓
3. 修理の依頼
上記のような対処を試してみても改善しない場合には、修理の依頼をしましょう。
ただし、この修理の依頼をするときにはあらかじめ確認するべき点がいくつかあります。ここではどんな点に注意するべきなのか、そのポイントを詳しく解説します。
3-1 保証期間の確認
まず最初に保証期間の確認を行いましょう。
具体的には以下の点を確認してください。
●BL認定品か
メーカー保証は1年以内になっており、期間内であれば、設置会社に無償で対応してもらうことができます。
BL認定品とは品質、性能、アフターサービスに優れた商品に対して一般財団法人ベターリビングが認定した商品という意味です。
このBL認定品である場合は、BL保険がついているため、給湯器のメーカー保証が1年から2年に伸びるというメリットがあります。
それ以上使っているケースも多いですが、まずはメーカー保証期間内ではないか確認しましょう。
3-2 修理依頼の前の確認ポイント
「修理の依頼をしたいけれど、何を伝えれば良いかわからない」
そうお悩みではないでしょうか。
給湯器の修理を依頼するときには以下の点を伝えるようにしましょう。
●リモコンの型番
●設置年月日
これらの点を伝えておくと、設置会社の確認がスムーズに進み、早い段階で給湯器の修理をすることが可能です。
型番は給湯器の正面に貼ってあるシールに記載があり、そこから確認できます。同じ型番でも製造年月日が違うので、わかればメモをしておくといいですね。
3-3 メーカーの修理依頼先一覧
「給湯器の修理をどこに依頼すればよいかわからない」
そのようなお悩みをお持ちではないでしょうか。
その場合は、メーカーに直接修理を依頼しましょう。
メーカー別の修理依頼先をまとめました。
【リンナイの給湯器の場合】
フリーダイヤル:0120-054321
ナビダイヤル(携帯電話の場合):0570-550258
修理の受付時間は365日24時間ですが、相談が可能な時間は平日9:00〜18:30、土日祝日は9:00〜17:00です。
【ノーリツの給湯器の場合】
フリーダイヤル:0120-911-026
ナビダイヤル(携帯電話の場合):0570-064-910
修理の受付時間は365日24時間です。
またインターネットから受付することもできます。
【パーパスの給湯器の場合】
フリーダイヤル:0120-260-884
携帯電話の場合:03-5682-4545
修理の受付時間は365日24時間ですが、番号を非通知設定にしていると、電話が繋がらないため、「184」 をつけて電話をかけましょう。
また以下のフォームからネット上で依頼することもできます。
4.おわりに
この記事では給湯器の故障が起きた場合に考えられる原因と、修理を依頼するときに確認するポイントについてお伝えしました。
給湯器からお湯が出なくなると、焦って業者に連絡してしまうことも多いですが、給湯器の故障ではない場合もいくつか考えられます。
この記事を参考に給湯器周りのトラブルが起きても慌てずに原因を特定し、少しでも早く対処するための参考にしてください。
給湯器について知りたい方は「給湯器リフォームで失敗しないポイント」もご覧ください。
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