後悔したくない!雨漏り診断と業者選びのポイント
- 公開日:2020年3月12日
- 最終更新日:2021年9月7日
大切な家を守る為に。早めの対策を
ここ数年、台風や大雨による被害が拡大しています。最近の台風や大雨被害によるご連絡で多いのが、雨どい・瓦の破損や雨漏りです。
雨漏りの多くは災害により突然発生するのではなく、事前に原因があったり、気が付いていないだけですでに雨漏りしていたが、雨量が多く被害が大きくなって気が付いた。という事が多いです。
そうなる前に雨漏り診断をすることで、安心した生活を送りたいですね。
このブログでは雨漏り診断の種類についてと、依頼をする業者選びのポイントをまとめてみました。
1-1 プロに頼む雨漏り診断
1-2 散水試験
1-3 赤外線診断
1-4 ドローン点検
2.台風で雨漏り。保険適用される?
3.修理業者を選ぶポイント
3-1 修理場所によって違う業者
3-2雨漏り診断の内容と情報の信頼性
3-3 保証(保証期間)
3-4 実績(その地域での実績)
3-5 工事保険
3-6 資格
3-7 工事後のアフターフォロー
雨は建物の躯体を伝って染み出てくるものです。どこが原因か?調査するには専門家の持つ技術と知識が必要です。雨漏り診断・雨漏り調査と調べるといろいろあるけれど、何がどう違うのか?調べてみました。
雨漏り診断を依頼するにも、どこに頼めばいいのか?気を付けるべきポイントや相場等気になりますよね?
雨漏りを調べてもらいたいと、大工さんや屋根屋さんに依頼していませんか??職人さんは専門職なので、大工さんでも内装の大工さんだと雨漏りはわかりません。屋根屋さんだと屋根しかわかりません。そのため、家の事を総合的に判断するなら、リフォーム会社へ依頼しましょう。
雨漏りに関する民間資格はたくさんあります。資格を持った人がいる会社に依頼をしましょう。
費用ですが、インターネットで探すと無料点検の文字が多くでています。「○○を使って点検をします!」と書かれていない場合、多くは目視による点検のみだと思ってください。
雨漏りの点検の時に一般的に行われる調査方法です。
雨漏りが疑われる部分にシャワーホースを使い、水をかけ調査します。部分的に雨を降らせるイメージです。点検の際に水を使うため、水道を借りる事になります。
その際の水道代は家主が持つ事になります。
メリット
- 雨の侵入経路を見つけやすい
デメリット
- 晴れた日しか調査できない。
- 複数個所の雨漏りがある場合見落とす場合がある。
赤外線カメラを使い建物の温度を測定します。建物の温度が回りと比べ著しく温度差がある場所は異常が起きていると推察されます。赤外線の画像と建物の状況を見て、雨漏り箇所を見つけ出していくのが赤外線診断です。
メリット
- 足場設置の不要。
- 建物を壊さずに内部の調査が可能。
- 調査の時間が短い
デメリット
- 天候によって左右される(雨・くもり・雪は調査不可)
昨今注目されているドローンでも雨漏りの点検は可能です。高解像度のカメラが設置されている為、屋根のずれや異常による雨漏りを見つけやすいです。
また赤外線カメラを搭載しているドローンなら赤外線診断も同時にできます。
航空法が適用されるため飛行許可を持っていないとドローンを飛ばすことはできないので、許可を持っている業者かどうか確認をしましょう。
メリット
- 足場設置が不要
- 調査の時間が短い
- 屋根全体を見ることができる
- 梯子の必要がない
デメリット
- 対応している業者が少ない
- ドローンの飛行音が大きい
火災保険は火災以外でも「自然災害」でも保険適用になる場合があります。近年猛烈な風の台風が上陸し、瓦が吹き飛んだ、風で飛んできたものにぶつかって壊れた等が原因の雨漏りが増えてきています。
火災保険は保険会社によって内容が違います。まず、保険会社にご相談をしてください。火災保険を申請するには、状況説明、写真の提出、見積書の提出が必要になります。リフォーム会社が手続きをする場合もあれば、保険手続きに慣れている場合は、面倒な保険手続きをリフォーム会社が行ってくれます。保険が下りてからの工事なので、時間はかかってしまいますが、火災保険を利用しない手はありません。
いつもお願いしている会社があるなら、緊急の工事はそこにお願いするのがいいでしょう。しかし、一から業者選びをする方は、ポイントをしっかり押さえ依頼先を決めるようにしましょう。
雨漏り修理は選び先を間違えると、雨漏りを繰り返し、何度も工事をすることになります。せっかく工事するなら1回で納得のいく工事がしたいですよね。
ただし、どんな会社でも必ず雨漏りを止めてくれるわけではありません。雨漏り箇所の見込み違い、1か所だけでなく、複数個所の雨漏りがある、等々実際に工事を行うと様々なトラブルが発生します。だからこそ信頼できる業者を選びましょう。
リフォーム工事には多くの専門の職人が次から次へと来て工事をします。
屋根からの雨漏りだから、屋根の業者に依頼すると屋根しか見ません。
外壁からの雨漏りだから外壁の業者に依頼をすると外壁しか見ません。
屋根を伝って外壁に雨水が流れることもあります。壁にヒビが入っているからと言っても実は雨漏りするほどのヒビではないかもしれません。
壁のヒビが原因かと思ったら、実は屋根が原因だったという事もあります。
総合的に判断するなら、専門職人ではなく、家を中も外も全部工事できる総合リフォーム会社へ依頼するのがベストです。
雨漏り診断は、目視検査だけではわかりません、どこが原因で、どの範囲まで工事が必要か?きちんと調査をし、それを診断書や報告書など資料を提出する会社を選んでください。調査報告を読み、自分の家の状態を把握してから、工事の話を勧めましょう。その際に、工事の説明もきちんとする会社がいいですね。
自分の中で「どうしてこの工事が必要なのか?」というのが納得いかないまま工事契約をすると、トラブルの原因にもなります。
しっかりと、何度も、丁寧に説明をしてくれる会社を選んでください。
家電でも、工事でも保証は大切ですよね。メーカーで行う製品保証でなく工事に対する施工保証をする会社が万が一の時は安心できますね。
契約までの間に保証内容を確認しましょう。もちろん保証がない会社は選ぶわけにはいきません。保証内容も、どの範囲は保証し、どんなことが保証対象外なのか、保証される期間はいつまでなのか?特に工事の保証は工事個所によって保証期間が変わります。雨漏り工事と言っても、屋根の葺き替え工事と内装の修繕工事を行えば保証期間が変わります。
自分の工事範囲と保証期間を把握しましょう。また、保証書が発行されるか?保証書に自分の工事内容と、保証期間が明記されるのかも確認しましょう。
保証書は、この範囲を保証しますという契約書のようなものです。工事の後、問題が起きた時に保証範囲内とわかれば、安心ですよね。
保証書もきちんと保管しましょう。
工事を依頼するのに、東京の人が大阪の会社に依頼をしませんよね。自分の住んでいる所から行動範囲の中で探すのではないでしょうか?
地元密着の工務店がいいのか、全国チェーンのリフォーム会社がいいのか迷いますね。迷ったらまず、その会社の実力を見比べましょう。
工事の件数はどれくらいやっているのか?
→多く工事を行っているという事はそれだけ依頼する人が多いという事です。
表彰や受賞したことはあるか?
→実力があるから表彰や受賞があります。
社歴は古いのか?
→古い会社ほど問題のない仕事を続けている証拠です。
HPにはそういう内容が載ってますので、しっかりと調査し比較しましょう。
この保険は業者が入るものなので、会社を調査した時に、この保険に入っているかも調べると良いですね。
瑕疵保険に入っていれば、工事後トラブルになり修理をすることになっても、保険が下り事があります。万が一施工会社が倒産しても保険会社は直接保険金を工事発注者に支払われます。つまり、保証期間内に工事個所を補修してもらおうとしたら、業者が無くなっていた!という事態が起きても、保険に入っていれば安心です。ただし保険金額はお客様が負担することがほとんどです。工事の金額で変わりますのでご注意ください!
リフォームには様々な資格があります。雨漏りもきちんと資格のある人が調査しているか?という点が大切になります。
赤外線診断なら、赤外線診断士
ドローンならドローンパイロット
その他にも一級建築士や二級建築士、増改築相談員等資格を持った人間が調査をしているか確認することも大切です。
また、会社として、建設業の許可を得ているか、役所や団体からの認可があるか等も大切です。
国や、役所からの認可というのは厳しい基準があり、それをクリアして初めて手にすることができるものです。
悪い事や、トラブルの多い会社は認可を取り消されます。認可があるという事はそれだけしっかりした会社である証拠です。
工事をするまでは厳しい目で選定をする人が多いですが、工事が終わった後の事は考えていますか?
雨漏りの工事は雨が降ってみないと本当の工事終了ではありません。
工事が終わった後、気になる事があって自分から施工会社へ電話をするより、「その後の様子はいかがですか?」と声をかけてくれる会社の方が、安心できませんか?
実は工事するまでより大切な事かもしれません。
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<さいごに>
雨漏りは、木は腐る、カビが生える、建物が劣化する等でいいことはありません。また放置していたらどんどん被害が拡大するので、まさか?と思ったら、まずリフォーム会社へ相談をしましょう。
(2020年3月12日 修正)