株式会社創研

塗装工事の工程とは

基本的には塗装工事の工程は以下の内容になります。


各工程について

足場

足場は職人が安全に作業出来る環境を作ります。
足元が悪い状態ではきちんとした作業や養生が出来ません。
良い工事の為に必要です。

高圧洗浄

旧塗膜に付着している ほこり・藻・カビなどの汚れを除去します。
もちろん鉄部や木部も洗浄します。
汚れをきちんと取る事で、塗料の接着を良くします。

養生

塗装をする面以外に塗料がつかない様にカバーをしたり、
テープで隙間を埋める等、綺麗に塗装を仕上げる為の作業です。

下地処理

塗装工事の中で最も大切といわれているのが下地処理です。
下地処理がきちんと出来ていればその後の下塗り~上塗りまでがスムーズに運びます。

※下地処理は塗装が終わると見えなくなります。
だから1番手を抜きやすい箇所です。
見えない所だからこそきちんとした処理が求められます。

【下地処理の作業内容:調整・補修・強化】

  • 外壁のクラック ・・・
    クラック(ひび)には躯体に影響の少ないヘアークラック(表層の割れ)と
    建物を傷める可能性がある構造クラック(内部より発生する深いヒビ)があります。
    構造クラックの場合は『Vカット』といってサンダーでヒビを更に広く切り、
    シーリング材を充填します。
    構造クラックの時は『Vカット』をしないとひびの奥までシーリング材が入りません。
  • サイディング壁の目地補修 ・・・
    目地部分のシーリングは年数の経過で劣化していきます。
    シーリングの打替え・補修を行います。
  • 塗膜の補修 ・・・
    塗膜の膨れや剥がれ箇所など弱っている塗膜を剥離します。
  • ケレン ・・・
    塗装面をやすり等で削ります。鉄部の錆を取ります。
  • 錆止め ・・・
    鉄部にはケレンの後にしっかりと錆止めを塗ります。
  • 窓廻りの補修 ・・・
    シーリング部は劣化してきています。
    亀裂部分にシーリング補修を行います。
下塗り

塗装面の種類とその状況によって下塗り材を変えます。
下塗り材の役目は

  1. 接着剤の役目。塗装面と塗料の密着させる
  2. 塗装面を均一化し塗装ムラを無くす

【下塗り材の種類と役目】

  • シーラー:外壁と塗料の接着剤の役目
  • プライマー:外壁と塗料の接着剤の役目
  • サフェーサー:表面を均一化するもので、フィーラーより粘着が強いが厚みが無い。
  • フィーラー:弾力性(厚み)があり、微細なヒビ(クラック)に使用する下地材
中塗り・上塗り

仕上げ塗装として中塗りと上塗りの2回の塗装を行います。

2回塗る事で塗膜の厚みをつけ、
塗りムラを押さえ塗装の性能を高めると共に、仕上りもきれいになります。

※下地処理を十分に行った上で、
仕上げを規定内の希釈率で2回塗る事で、塗料の性能が発揮されます。

各部塗装

塗装工事は屋根や外壁だけではありません。
家の保護・美観の為にも塗装が必要です。

  • 木部塗装 ・・・ 木部とは = 破風板、窓枠、戸袋、格子、軒天 等
  • 鉄部塗装 ・・・ 鉄部とは = 雨戸、手摺・ベランダ 等
  • その他塗装 ・・・ 雨樋 等
完了検査

塗装の工事終了後に現場監督が仕上り状況や塗り残し等の確認をします。

解体・片付け

各部所の仕上りチェック
(壁/屋根面や木部・鉄部の補修はきちんと出来ているか?塗装部分はきちんと仕上っているか?塗り残しや塗り忘れは無いか?防水塗装箇所は終了しているか?復旧は出来ているか?雨樋やエアコンなど移動した物が復旧できているか等々)。

チェック・確認終了後、足場解体・養生撤去して工事終了です。


各工程で工事の時に、建物の痛みに気づく事が多々あります。
追加の工事が発生する事もあります。

その時は改めて工程の変更になります。
工期がずれる理由をきちんと理解し、進めましょう。