株式会社創研

浄化槽の廃止方法は?

  • 公開日:2014年10月3日
  • 最終更新日:2023年4月25日

浄化槽の廃止工事の方法は大きく分けて2つあります。それぞれの工法に時間や費用が異なります。

全撤去 (全部撤去)

名前の通り浄化槽を全ての装置を取り除く方法です。

すべての装置を取り除くので解体後には地中の中には何も残っていない為、理想的な状況です。

土地の売却をお考えの方はこの方法が最良ですが、撤去費用は高額になります。

また、撤去する事で地中のバランスの影響が考えられます。

今までは地中からのタンクへの圧力とタンク内の水から地中への圧力がかかっていましたが、タンクを撤去し、土(RC砂・山砂)で固めた状態では周りの地盤への影響は無いとは言えません。

浄化槽のすぐ近くに家がある場合は注意が必要です。

埋め戻し(一部撤去埋め戻し)

浄化槽内の部材や装置を取り除き、浄化槽のタンク上部をカットします。

浄化槽のタンク底部には水抜けの穴を数か所あけて、雨が入った場合に水が溜まらずにタンク下の地中に抜けるようにします。

この状態で土(RC砂・山砂)を入れて埋めていきます。

工事でコンクリートを壊した場合は、土で戻す前に、壊して出たコンクリートガラを最初に浄化槽の底部に入れ、その後に土で埋めます。

植木鉢を作る時の原理と同じで、浄化槽の底には粗い物を入れて、水を抜けやすくする為と残材処分費用軽減の為です。その後、水を掛けて土を締めていきます。

土が締まると空間が出来るので、また土を入れます。水で締めて土を入れる事を何度か繰り返す事で埋め戻しが完成します。

 

創研の処理方法

現在一番多く残っている「単独処理浄化槽の分離接触ばっ気型」と「合併処理浄化槽の嫌気ろ床接触ばっ気型」で説明します。

単独処理浄化槽の分離接触ばっ気型

いわゆる「分離接触ばっ気型」、「全ばっき型」と呼ばれる単独処理浄化槽は「埋め戻し」を採用しています。

合併処理浄化槽の嫌気ろ床接触ばっ気型

いわゆる「合併処理浄化槽」では一部「埋め殺し」を採用しています。

 

合併処理浄化槽は単独処理浄化槽に比べ、処理能力を大幅に向上させた為、装置が大型化しており、処分するには重機を準備したり大がかりな作業となり、撤去費用や装置の処分費用が高額になってしまいます。

その為、「埋め戻し」で処理します。見積書上ではどちらも「埋め戻し」と表現しています。

 

 

 

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