既存の壁を壊さず設置できますか?
- 公開日:2018年12月15日
- 最終更新日:2020年11月13日
手すりの施工方法には大きく分けて2種類あります。
[支柱を立てて手すりを取り付ける方法]と[壁に固定して手すりを取り付ける方法]
既存の壁を壊さず設置できるか?という質問に対しては、どちらの施工方法も壁は壊しません。ただし、壁に固定する工法だと、壁に穴を開ける必要があるので、壁を絶対傷つけたくないという方にはお勧めできません。
2種類の施工方法についてご説明します。
≪支柱を立てて手すりを取り付ける方法≫
・湿式(埋め込み式)
地面に穴を空けて柱を埋め込む方法で、手すり取付け工事の中で一番良く使われる施工方法です。
地面の状況に関わらず、安定した施工が出来きます。下地がコンクリートやタイルなどの場合、コア抜きという特殊な工具を使った作業が必要となります。
下地が土の場合にも有効な施工方法ですが、手すりに掴まる際体重をかけることになるので、しっかりした基礎を作る必要があります。
・乾式(ベースプレート式)
ブラケット(手すり用の金物)を使用し、柱を埋め込まずに施工できます。
ただし、下地がコンクリートであることが条件。(タイルの場合は、下地にしっかりコンクリート基礎を作って取付ける)
湿式(埋め込み)タイプですと、柱より一回り大きい穴を空ける必要がありますが、乾式は、カバーを取り付けする事で、見た目もすっきりした仕上がりになります。
後付け(リフォーム)で手すりを取付する際にもお勧めの施工方法です。
・側面式
階段の幅が狭い時などに採用されるリフォーム向けの施工方法です。
しかしデメリットもあります。 それは強度の確保が難しいことです。
戸建て住宅の階段のほとんどは、ブロック積で造作されています。しかし、ブロックに取付けする場合はアンカー固定だと強度が十分ではなく、強度の確保が難しい場合が多いのです。コンクリート打ちっ放し等であれば、強度は十分確保できます。
手すりをつかむ時はどうしても体重をかけますので、強度については十分に気を付けなければいけません。
≪壁に固定して手すりを取り付ける方法≫
・壁付タイプ
壁に手すりを取り付ける工法です。
ただし、こちらの手すりは側面用と同じくアンカー固定となります。
そのため、施工方法はアンカー固定となりますので、擁壁部分の階段などに採用されることが多いです。