フローリング上張り工事詳細手順
- 公開日:2019年10月23日
- 最終更新日:2021年11月29日
フローリングのリフォームは張替えだけでなく、上張り工事というものがあります。
方法としては既存のフローリングの上に新しいフローリングを貼り付ける方法です。
床をはがす必要がなく、工事日程が短く済むメリットがあります。
ここでは上張り工事の方法をご説明します。
施工前・施工後
隅だし
新しいフローリングのサイズに合わせ隅だしをします。
フローリング材がここまでくる。という目印を出した後、床材をどういう形にするか確認します。
納品されたばかりの床材は長方形ですが、設置する場所にはドアがあったり巾木がついていたりします。設置する場所の形に合わせて床材を切ってから設置していきます。
切り出し
部屋の形に合わせて床材を切っていきます。
必要なら既存の巾木も加工し仕上がりがキレイになるようにしていきます。
ドア周辺は形が複雑なので、何度も寸法を確認しながら調整していきます。
上張り
床材に接着剤を塗り隙間を造らないように設置します。
接着剤だけではなく、釘も使いしっかりと止めます。
その際に床材は隙間ができないようオスとメスの加工がされているので、向きには注意が必要です。
床材は寸法の規格が決まっている為、長さが2枚、3枚に及ぶとこもあります。
その際の目地が同じ場所に来ないよう、設置していきます。この作業を繰り返していきます。
今回記事にする都合上、切り出しと上張りを別々に書いていますが
1つの床材を設置したら次の床材を切り出し設置するという繰り返しになります。
最初に図面のサイズで切ってしまうと、間違ってしまう可能性があるからです。
リフォームの現場では、図面上の寸法で行わず、その場で測って対応するという事をよく行います。図面では見えないものが実際の現場にはある為です。現場で採寸して工事をすすめることで、より仕上がりが美しくなります。
仕上げ
最後の列はサイズを測り切り出しを行います。
カンナを使いサイズを微調整し、たたいてしっかり密着させます。
それまでは横からスライドさせるようにたたいていましたが、最後は上からたたきます。
片付け・養生
床が張り終わると最後にきれいに掃除をします。
ここから、壁や天井の工事などが入る場合、床に養生をして、次の工事工程に引き渡します。